ざるビオラ・わくわく日記

素人ビオラの今の自分から過去の自分へ教えてあげることを書いています。

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佐久山に住みて 平塚雷鳥

今、色とりどりの風景が盛りの佐久山に、大正13年の春、平塚らいちょうさんがお住まいになった時のことを、短文にしたためられています。

「佐久山に住みて」 平塚雷鳥全集より
きょうもまた子供らに誘い出されて裏の田んぼへれんげ草を摘みに行く。箒川の河原まで見渡す限り広々と打ちつづく田んぼは、れんげ草の真盛りで、きのうよりきょうはまたいっそう赤い。こんなに広いれんげの原をわたしはまだ見たことがない。
 大自然の中に放たれた子供らはわけもなくはしゃいで、大空からふりそそぐ日光を浴びながら先に立って畔みちをかけて行く。向こう岸の森や、雪の連峰をバックにして、あちらこちらに田を耕している馬が、遠く近く見えるのが何となくセガンティニの画を思い出す。馬の耕していった箇所だけが赤い毛氈のところどころを四角に切り抜いたように、くっきりと、生々しい土の色をむき出している。きのうれんげ草を摘んで遊んだ所がきょうはもうすっかり打ち返されて、あのきれいな花が惜しげもなく泥土の中に肥料となって混ぜられているのを子供らは恨めしそうにながめた。
「お母ちゃん、惜しいわねえ、お馬がみんなめちゃくちゃにしてしまうから、早く摘んでしまいましょう。お家へもっていってお水にさしておいたほうがいいわねえ。」
・・・・・・・・

彼女が佐久山で子育てして滞在した期間は半年に満たない期間でしたが、この5ページの文から分かるように、のびのびと生活をしていたことがうかがえます。思想家として波乱の人生を過ごした人の、平穏な一こまを垣間見た気がしました。
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  1. 2015/11/12(木) 10:08:57|
  2. 佐久山
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